関節の痛み
何故、関節が痛むのか



関節炎とは

滑膜は損傷を受けやすく、滑膜が傷つくと、滑膜、関節液、軟骨と連鎖反応的に炎症をおこし、痛みと腫れが続き、最終的には軟骨組織の破壊にまで及ぶのが関節炎です。

(1)膝関節は体重の負担、血行不良、老化、栄養不良、過激な運動等様々な要因により関節炎を起こすことがあります。
最初に発生するのは滑膜損傷で、これを契機に好中球・マクロファージ等、免疫系の細胞が損傷個所に集まり、炎症が発生します。

(2)滑膜芽細胞はヒアルロン酸(多糖体)を産出し、血漿(血液より赤血球を除いた部分)と併せて関節腔内に関節液をつくります。
軟骨細胞は関節液より栄養素を受け取り、軟骨組織を形成しますが、関節液が減り、栄養素を絶たれると、軟骨組織は逆に軟骨組織を破壊し始めます。

(3)すると、関節液にまで炎症はひろがり、痛み、腫れ、熱が発生し、歩行、正座も困難になってきます。





関節炎の治癒



(1)滑膜は毛細血管が沢山入り込んでおり、回復も早いので、
1、血行を良くする。
2、栄養補給を行う。
3、無理な運動を避ける。
対策を行えば、滑膜、関節液、軟骨の順に修復は可能です。

(2)軟骨の修復は少なくとも半年以上と長時間を要しますので、痛み、腫れがなくなっても安心はできません。
特に軟骨に骨棘ができている場合はまた炎症を再発しやすいので、組織を完全に再生することが必要です。

運動不足にも注意が必要です。
運動不足の場合、関節液よりの栄養補給が不充分になり、軟骨より炎症が始まります。