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再出発に際して、心して臨むこと
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この度は不二家本社工場の衛生管理面でのコンプライアンス(法令順守)の逸脱、情報開示の遅れ、説明責任の不徹底など、お客様に大変な不快とご迷惑をおかけしたことを心よりお詫び申し上げます。
今回の不祥事は不二家本社の経営者や関係社員の衛生意識の不徹底から起きたことと推測しております。「お客様との接点を大切にして仕事をする」という本来あるべき意識が、組織の巨大化と長い歴史の中で希薄になったのです。わたしたち販売店の現場では、常にお客様を前にしておりますが、不二家本社は、わたしたち同様に、あるいはそれ以上に、お客様に真剣に接してきたのかと疑問が残ります。一般消費者・お客様との接点でものを考えるという食品メーカーの原点は、繰り返し意識されていかねばなりません。不二家本社はそのことを頭と体に叩き込んで、血のにじむような努力を傾注して信頼回復を地道に図っていって欲しいと思います。決して近道はないのです。
不祥事を起こした本社工場や経営陣とは別に、わたしたちに接する不二家FC部は、わたしたちの疑念や不信を誠実に受け止め、向き合ってくれました。こうした異なる部局の人々も社内には存在しておりますので、今後は『外部から不二家を変える』改革委員会や、現代の社会通念に通じた新経営者陣や社員たちに、ペコちゃんブランドの再生と、新しい不二家を作っていってもらいたいと切望しています。
わたしたちのオリジナル商品の「ペコちゃん焼」は、四十年近くも、本社工場製品とは異なる材料を調達して、現場で製造販売しているものです。しかし本社がこうした不祥事を起こしてしまうと、わたしたち一個店の努力ではいかんともしがたいのです。わたしたちには、お客様に安全安心な商品をご提供する義務と責任があります。同時に本社には「お客様のために」常に安全安心な商品を提供し続けてほしいと思います。今回の一件を本社だけの問題にせず「お客様のために」をさらに掘り下げていき、より価値の高いペコちゃん焼をお客様に提供していく所存です。
ペコちゃん焼は、神楽坂名物、東京みやげとして四十年にわたって、皆様から絶大なるご愛顧、ご支援をいただいてまいりました。昭和四十ニ年の開店以来はじめての一時休業でしたが、全国からお励ましや再開店のお問い合わせを数々頂いておりますし、電話やメール等を通じて沢山の激励を頂戴しました。この場をお借りして厚く御礼申し上げます。このような事態が起きたにもかかわらず、わたしたちの製造販売している「ペコちゃん焼」を必要としてくださるお客様が大勢いてくださること、そしてそのご声援に対して、感謝の気持ちでいっぱいです。
ペコちゃん焼のおかげで皆様と強いきずながある、そんな事実に心強い支えとうれしい思いをさせていただきました。
休業中も気を引きしめて、スタッフには製品のさらなる向上と衛生管理の徹底を図ってきました。今後は不二家傘下のFC販売店としても厳しく姿勢を正し、ペコちゃん焼を通じ、不二家製品を通して、お客様に誠実に向き合うことができるよういっそうの努力をお約束させていただきます。
不二家飯田橋神楽坂店主・店長
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