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平成16年度 第1回研修会 「講演並び野川流域探訪」実 施 レ ポ ー ト レポーター 一般参加 福田紘之( (データ) ・ 10月30日(土)13時〜16時30分 ・ 内容 @ ・ テーマ「東京の風景―水環境と野川―」 ・ 講師 写真家 鍔山 英次氏 ・ A探訪 野川 滄浪泉園 貫井神社ほか ・ 参加者数 35名 (講演要旨) ・ 野川 5市と 野川周辺は住民の憩いの場であり、緑あふれる清い場として成り立っている。 ・ 国分寺崖線 「ハケ」と呼ばれる湧水源が上流から下流までいたるところに点在してい る。わき水は左岸から流れ込む。国分寺駅より少し離れた場所に、真姿の池という場所があり、その周辺に湧水群が点在している。 ・ 源流 西国分寺にある「姿見の池」。周辺には森があり、まだ緑が残り、ひっそ りとしている。池からは中央線が走る姿が見えたりもする。 ・縄文銀座 国分寺崖線(河川段丘)周辺からは、縄文土器が多数出土しているので、こう呼ばれることもある。古代も現代も野川周辺は人が住みやすい場所であることがうかがえる。 余談だが、国分寺丸井内には見事な土器が展示してあったりする。土器や遺物は物言わぬ古代人の生活の証だ。昔も今も、人の集まる所は変わらない。 ・「武蔵野夫人」 作家大岡昇平が移り住んだ野川周辺をテーマにして書いた小説。当時 の自然の佇まいを克明に描写している。映画化されたが、ロケ地は野川周辺でなく全然別のところだった。 ・清流の復活 周辺の市街地かが進んで、水害対策がなされたには昭和40年頃。野川は洪水の排水溝に変えられた。3面コンクリート張りの直線化がなされた。周辺から汚水が流され、ゴミも捨てられたりしたが、周辺住民の立ち上がりにより、「清流を復活させる」という名目で、各種の市民グループが「水と生命」の理解のもとに運動が起こり、現実化されている。 (探訪) 滄浪公園〜貫井神社〜野川〜国分寺駅を講師の鍔山先生の解説で廻った。雨がつめたかったが、趣があった。滄浪泉園は実に異空間。野川沿いには家が多かった。国分寺で解散。 (雑感) 実際に野川には数多くの動物、植物が生きている。四季を感じるのも最高で 春は桜が美しい。夏は緑が映え、秋は紅葉、冬は空が美しい。 野川公園と武蔵野公園の間の二枚橋をよく通る。冬の夕景は格別だ。川の水が美しく、よく野鳥が羽を休めている光景が見れたりする。歩く人も多い。 東京でこれだけ「山の中の清流」を感じさせる所もめずらしい。 自然の中に身を置くと、「自然に生かされている自分」を感じる。東京に居るとそういう大事なことを忘れてしまいそうになる。人の無関心さとは無縁に川は流れていく。つい先日も訪れてみると、すすきが川辺に茂り、見事だった。 今回のこの催しに参加して、野川とその周辺に興味がわいた。近場でよいところは結構あるものですね。川に映る夕日を眺めながら、ふとそんな事を感じた。 (‘04,11,11) |